ローンとクレジットのしくみ

ローンとクレジットとはどういうものか

 

借金の整理の前に、ローンとクレジットのしくみをもう一度理解しておきましょう。

 

「クレジット」とは、商品を買ったり、サービスを受けたりする際に延払いにしたり分割払いにして、信用により売買をすることをいいます。クレジットとは、英語でCredit=「信用」を意味しています。代金は契約に従って、後から支払うことになっています。

 

一方の「ローン」とは、金銭の貸し借りのことをいいます。ローンは英語で「loan」、意味は貸付、貸与になります。住宅ローンや学資ローンなどが有名です。

 

また、クレジットカードで現金を借りることを一般に「キャッシング」といいます。キャッシングはローンと同じです。

 

 

貸金業の規制法

 

貸金業の規制法には、「貸金業規制法(改正法施行後は「貸金業法」)」、「出資法」、「利息制限法」があります。クレジット取引の規制法には、「割賦販売法」があります。

 

  • 貸金業規制法

消費者金融などの貸金業者の業務内容について規制した法律です。ただし、銀行が取り扱う消費者ローンについては、貸金業規制法の適用はありません。

 

  • 出資法

消費者金融などの貸金業者の貸付金利に関して、金利の上限を定めています。違反すると刑事罰の対象となります。

 

  • 利息制限法

金銭を目的とする消費貸借上の利息の契約や賠償額などについて定めた法律です。利息制限法に定める制限利率を超えた場合、その超えた部分の利息は無効となり、元本の返済に充当されます。

 

 

キャッシングの金利やカード会社の手数料を甘く見ない

 

クレジットは、金銭の貸し借りではないので、商品を買った場合の手数料には、利息制限法や出資法の適用はありません。一括払いのときには手数料がかかりませんが、分割払いの際には分割回数に応じて手数料が定められています。実質年率は10〜13%ほどになります。

 

また、クレジットではリボルビング方式による支払いもあります。これは、あらかじめ一定の利用限度額と毎月の支払額を決め、限度額の範囲内で買い物をする決済方式です。

 

キャッシングについては、貸金となるので貸金業の規制法の適用を受けます。銀行のカードローンの金利は、実質年率8〜12%ほどです。信販系や流通系カードのキャッシングの分割払いでは、実質年率15〜18%ほどになっています。

 

これらキャッシングの金利やカード会社の手数料は、決して安くはないということに気をつけるようにしなければなりません。

 

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