任意整理に関するトラブルと解決法
任意整理で起きるさまざまな問題点の整理
借金を整理するとき
- 借金の全額を整理する
- 借金苦になったら弁護士などに相談すること
- 整理屋、紹介屋などには頼まない
誰が交渉するのか
- 本人、家族などが交渉する場合、全額を返済させられることが多いので、粘り強く交渉を続ける。
- 費用がかかるが弁護士などの代理人を立てて交渉するのがよい。
任意整理の費用
- 任意整理には一定の資金が必要になる。資金がない場合は自己破産も視野に入れる。
- 一括弁済だけでなく分割弁済も考えておく。返済の資金は、親や友人知人、会社などから工面を考える。
保証人がいる場合
- 保証人がいる場合は、任意整理に応じず、保証人に請求がいく。前もって打ち合わせをすることが必要。
- 弁護士に相談を受ける場合、保証人がどうなるかを聞いておく。
取立てが厳しくなったとき
- 弁護士に頼めば、厳しい取り立てはなくなる。
- 貸金業法などの法律に違反するような取立行為がある場合は、監督行政庁(金融庁、各地の財務局)に苦情の申立てをする。
債権者の督促に対する対策
借金をめぐる心配は、まず取立てに関することでしょう。任意整理をしようと決断した債務者は、返済が難しい状態に陥っているので、債権者からの厳しい取り立てに悩まされている人も多くいます。
サラ金などの消費者金融は、とくに取立てが厳しいことで知られています。任意整理の交渉にもなかなか応じてくれないこともあります。借金の取立てがあきらかに法律に違反するような場合は、行政処分の申立てや告訴などで対抗できることも知っておきましょう。
借金の返済に関してトラブルが起こった場合は、専門家である弁護士に相談するのがもっとも確実な解決法です。弁護士が事件として受任した後は、本人に正当な理由がなく取立てをすることは禁止されています。