借金の原因に関するQ&A
Q.健康保険証を無断で使用されて取立が来ているのですがどうすればいい?
A.健康保険証を盗まれるなどして無断で使用され借金をされた場合、本人は貸金業者の請求に応じる必要はありません。その理由は、貸金業者との間に金銭消費貸借契約が成立していないからです。
ただし、貸金業者に対しては、健康保険証は盗まれたものであるという内容や、取立には一切応じない旨の通知を内容証明郵便で出しておいた方がよいといえます。それでも業者からの取立が続く場合、債務不存在確認訴訟を起こす方法もあります。手続きについては弁護士に相談することをすすめます。
Q.友人が健康保険証を勝手に持ち出して借金したら支払わなくてはならないのか?
A.友人があなたの健康保険証を勝手に持ち出して、あなたの名義で業者から借金しても、支払義務はありません。支払義務はすべて保険証を持ち出した友人にあります。
業者の取立てに対しては、保険証を悪用されたという事情を説明し、内容証明郵便による通知書を出しておきましょう。
Q.カードを勝手に作られて請求が来たら支払わなくてはならないの?
A.この場合もあなたの名前を無断で使用されただけであって、あなたとカード会社との間には契約は成立していません。よってカード会社からの請求に応じる必要は一切ありません。カード会社に対しては内容証明郵便で事情を通知しておきましょう。
Q.盗まれたカードを使用されて請求が来ている場合はどうすればいいの?
A.カードを盗まれた場合は、気づいた時点ですぐにカード会社と警察に盗難届を出してください。盗難届を出しておけば、カードを盗まれた人の故意または重過失によるものでない限りは、不正使用されたことによる債務は免除されたり、損害が填補されることになっています。
また、カード会社の不注意や署名の確認に落ち度がある場合には、カード会社の落ち度を主張して支払金の減額や支払の拒絶ができると考えられます。
Q.カードを友人に貸したら多額の買いものをされた
A.カードの会員規約では、クレジットカードを他人に貸すことは禁止されています。もしもカードを貸与して使用された場合には、会員が使用したものとみなされて支払義務も会員本人にあります。たとえあなたの予想以上の額を使われてしまった場合でも、原則としてあなたが支払に応じなければなりません。
Q.保証人として支払ったお金を取り戻すには?
A.親しい友人などから消費者金融やクレジットの債務の保証人になってくれと頼まれ、保証人として代わりに支払った場合、主たる債務者に請求することができます。これを求償権といいます。
ただし、相手に資力がない場合がほとんどであるため、求償権を行使してもなかなか金額を回収することはできません。主たる債務者に資力はなく他に連帯保証人がいる場合は、連帯保証人の頭数で割った分については、他の連帯保証人に請求することができます。