多重債務者の援助機関
多重債務に陥っている人のために、さまざまな援助機関が設けられています。借金地獄になっても決して終わりというわけではありませんので、まずは相談するところからはじめましょう。
日本司法支援センター(愛称:法テラス)
日本司法支援センターは、法的トラブルを解決するための情報やサービスを提供することを目的に2006年4月に設立された法人です。「法テラス」という愛称で広まっています。
全国の都道府県庁所在地(北海道については札幌市に加え、函館市、旭川市、釧路市)に50の地方事務所があります。大きな都市や、弁護士・司法書士がいない地域にも今後は事務所を設置する予定となっています。
支援事業の内容
- 情報提供業務
- 民事法律扶助業務
- 国選弁護士関連
- 犯罪被害者支援業務
- 司法過疎対策
とくに民事法律扶助では、金銭トラブル・債務整理などの法律全般の相談に無料で応じてくれます。また、免責の見込みがあるなどの一定の条件があれば、弁護士に依頼する着手金を立て替えてもらえ、弁護士の紹介がなされます。
法テラスコールセンター 0570−078374
生協の多重債務者への支援制度
借金整理の方法の一つに、すべての借金を低利の融資で一本化して返済を楽にするというものがあります。生協が行っている支援制度には、多重債務者へ必要な融資を行っているところもあります。
手続については、まず申込み後に家族全員がカウンセリングを受けます。そして、収入から生活費を差し引いて返済計画を立てていきます。続いて、弁護士が貸金業者と借金の減額の交渉をし、融資により返済していくという流れになります。
金利は消費者金融よりもかなり低めに設定されているため、破産することなく債務者を立ち直らせることができます。