借金整理の際にはある程度の金額が必要
借金の整理にはある程度のお金が必要となります。お金の借入先には、親などの身内、友人や知人、勤務先、金融機関などが考えられます。借りる際にはトラブルも起こりやすいので、事情を詳しく説明し、借用書を作成して借りるようにしましょう。
親から借り入れて借金整理する場合
任意整理では親からお金を出してもらうケースが多いですが、いったいどれくらいの金額を出してもらえばよいのでしょうか。これという決まった金額はありませんが、2〜3年の分割弁済案を作って、月々の収入から弁済にあてられる金額を計算して、足りない分を親に出してもらうという方法があります。
ただ、弁護士に任意整理を依頼する場合は、その費用も計算しておく必要があります。
友人・知人から借金をして整理する場合
友人や知人から借りる場合は、しっかりと返済計画を立てておかないと、せっかくの友人・知人をなくすことにもなりかねません。友人などからの借金も同時に返済することになるので、よくトラブルが起こります。借りる際は、金銭消費貸借契約書を作成しておくようにしましょう。
信頼できる友人などがいればいいのですが、あまり信頼できない人からは借りないようにしたほうが賢明です。借金をすると弱みになるので、後から無理な要求を出されることも考えられるからです。
会社から借り入れて借金整理する場合
サラリーマンの方ならば、会社から借りられる場合があります。中小企業のなかには、社長自らが貸してくれることもあるようです。また、退職金を前借するという方法もあります。
会社を退職して、退職金でお金を工面しようと考えている人もいるようですが、生活の見通しがつかなければまた借金をすることになるので、あまりよい方法ではありません。
金融機関から借り入れて借金整理する場合
債務整理の場合には、金融機関からの借入で整理できるケースはほとんどありません。
ただし、不動産をもっている人は、不動産を担保にして銀行などから借り入れて借金整理できる方法も考えられます。また、労働金庫からの借入れで借金の額が比較的少ない場合、地方公共団体からの融資も選択の1つになります。