注文の出し方と手数料

株式・証券用語解説集 投資家必見情報

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注文の出し方と手数料

成行(なりゆき)注文

 

成行注文とは、値段を指定せずに、銘柄と株数だけを指定して、相場の成り行きで注文することをいいます。

 

売買が成立しやすいので、急いで買いたい場合などに成行注文を利用します。取引手数料は他の注文方法の中でも最も安くなっています。

 

 

指値(さしね)注文

 

指値注文とは、値段を指定して注文することをいいます。例えば、現在の株価が10万円であれば、20万円になれば売買するといった注文ができるようになります。

 

メリットには、買いの場合は時価よりも低く、売りの場合は時価よりも高く注文し、狙い通りの価格で売買できるというものがあります。デメリットには、株価の動きが激しいときは売買が成立しにくいという面もあります。

 

なお、値段を指定できる分、取引手数料が若干高くなる傾向があります。

 

 

逆指値注文

 

逆指値(ストップ)注文とは、指値注文とは逆に、「注文した株の価格が指値よりも高くなったら買う」、「指値よりも下がったら売る」という形で注文することをいいます。

 

事前に売買価格を指定できるため、あらかじめ損切りのルールを決めておけば、損失を少なくすることができます。最近のネット証券などでの導入も増えてきており、常に株価をチェックできない投資家には便利な注文となっています。

 

 

売買委託手数料

 

売買委託手数料とは、証券会社に株式などの有価証券の売買を委託した投資家が、売買が成立した際に証券会社に支払う手数料のことです。

 

日本では長い間固定手数料制となっていましたが、1999年の規制緩和に伴い、手数料の自由化が実現しました。

 

インターネット証券会社を通じた売買では、手数料が安くなるなどの理由から、多くの個人投資家が利用しています。

 

 

売買一任勘定(ばいばいいちにんかんじょう)

 

売買一任勘定とは、投資顧問会社などが投資家から株式の取引に関する、数量、銘柄、価格などの判断・権限を一任して取引を行うことをいいます。

 

ただし、顧客と証券会社との間でトラブルが発生しやすいことなどから、現在では禁止されています。

 

 

名義貸し

 

名義貸しとは、自分の名義を、株の売買をしたいという人に貸すことをいいます。しかし、犯罪やトラブルにつながったり、脱税のための資産隠しへの利用が懸念されるため、証券会社が顧客に名義を貸す行為は禁止されています。

 

 

保護預かり

 

保護預かりとは、証券会社が顧客から有価証券を預かって保管する制度のことをいいます。

 

【保護預かり制度のメリット】

  • 紛失や盗難の心配が少ない
  • 売買のたびに証券会社に証券を持っていく必要がなくなる
  • 株式分割や増資などの情報を会社から随時通知してくれる

なお、万が一証券会社が倒産しても、基本的には顧客の資産は守られる仕組みとなっています。

 

保護預かり口座の管理料金は、以前は年間3000円と決められていましたが、現在では自由化されて管理料を無料化している証券会社もあります。

 

 

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