新興市場の隆盛

株式・証券用語解説集 投資家必見情報

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さまざまな新興市場

ジャスダック(JASDAQ)

 

ジャスダックとは、2004年12月に「店頭売買有価証券市場」から「取引所有価証券市場」へと転換し、「株式会社ジャスダック証券取引所」として業務を開始した、日本初であり最大のベンチャー企業(新興企業)向け市場です。

 

日本証券業協会が制定した「店頭登録制度」が前身となっています。

 

株式店頭市場が証券取引所となった背景には、1999年11月に東京証券取引所が「マザーズ」を創設し、2000年6月にはナスダックとソフトバンクが大阪証券取引所で「ナスダック・ジャパン(現在のヘラクレス)」を創設したことが影響しています。

 

創業したばかりの企業であっても、将来性が認められれば上場ができるシステムとなっており、市場規模も東証第二部を上回るまでに勢いを増しています。

 

 

マザーズ

 

マザーズとは、1999年11月に東京証券取引所が創設した新興企業向けの新市場です。マザーズは「Market of the high-growth and emerging stocks」の略になります。ジャスダックやヘラクレスに対抗する形で創設されました。

 

上場審査基準が、東証1部、2部などに比べ緩く、「今後成長・拡大が期待される分野の事業」、「新たな技術・着想に基づく事業」を上場の対象にしています。赤字決算の企業でも、成長力があると認められれば新規に上場が可能です。また、上場審査の期間も短縮されています(約1ヶ月)。

 

一方で、マザーズ上場企業には、第一、第三四半期業績の開示と、投資に関する年2回以上の会社説明会の開催を義務付けるなど、ディスクロージャー(情報開示)については、一部や二部上場の企業より高い基準を設けており、透明性の高い市場が要求され続けています。

 

 

ヘラクレス

 

ヘラクレス(Nippon New Market Hercules)とは、大阪証券取引所が開設している新興企業向けの市場です。もともとは、2000年5月に米国ナスダック市場とソフトバンクが創設したナスダック・ジャパンが源流です。

 

しかし、2001年のITバブル崩壊をきっかけに市況が低迷し、多くの上場企業が経営を続けることが困難になりました。そして、2002年12月には米国ナスダックが提携解消したために、大証が経営を引き継ぐ形で「ヘラクレス」と名称変更して再スタートをきることになりました。

 

ナスダック市場はベンチャー企業を対象としており、優れた高成長企業を支援する「スタンダード」と、規模は小さいが将来性を秘めている企業を対象にした「グロース」の2つの基準で上場しています。

 

 

アンビシャス

 

アンビシャスとは、2004年に札幌証券取引所に開設された新興企業向けの市場です。アンビシャスは、ウィリアム・スミス・クラーク博士の名言『 BOYS BE AMBITIOUS! 』にちなんで名づけられました。

 

マザーズやヘラクレスなどと比べ、上場基準が緩くなっています。

 

 

セントレックス

 

セントレックスとは、1999年に開設された、名古屋証券取引所の新興企業向けの新市場です。セントレックスは、中部地方の「中部」を意味する「セントラル(central)」と、ラテン語の「王様」を意味する「レックス(rex)」から作られた造語です。

 

上場基準も比較的緩く、成長の可能性を秘めた若い企業の支援を目的としています。

 

 

Q-Board(キューボード)

 

Q-Board(キューボード)とは、2000年に開設された福岡証券取引所の新興企業向けの市場です。上場基準は、日本の証券市場としてはもっとも緩いことでも知られています。

 

ベンチャー企業に資金調達の場を提供し、地域経済活性化をはかることを目的としています。

 

 

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