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取引の種類と方法
取引所取引
取引所取引とは、証券取引所を通じて行われる取引のことをいいます。投資家や証券会社自身の売買注文を証券取引所に集中させることにより、株式の流通性を高め、公正な株価を形成させることができます。
なお、取引所取引に対し、証券会社の店頭で行われる取引は「店頭取引」と呼ばれています。
取引所外取引
取引所外取引とは、証券取引所を通さずに行われる取引のことをいいます。1998年の「金融ビックバン」による規制緩和によって、取引所への取引集中義務が撤廃されたのを機に解禁されました。
取引所外取引の自由化は、取引時間の拡大、売買にかかるコスト(手数料)の引き下げ、取引のスピードアップなどを実現させました。
立ち合い時間中の取引には一定の価格制限がありますが、立ち合い時間外には制限がありません。
値幅制限
値幅制限(ねはばせいげん)とは、株価の異常な暴落・急騰による市場の混乱、投資家が被る損害を避けるために、1日の株価の変動幅(上げ幅、下げ幅)が制限されていることを指します。
また、制限値幅の限界まで上がることを「ストップ高」、逆に制限値幅の下限まで下がることを「ストップ安」といいます。
連続ストップ時
値幅制限の例外として、ストップ高/ストップ安が3日連続で続いた銘柄については、翌日から値幅制限を2倍に拡大するという措置がとられています。これは、値幅制限によって売買の成立が妨げられ、投資家に不利益が発生するのを防ぐためです。
立ち会い
立ち会いとは、証券取引所の中で会員が集まって行う売買のことです。以前は証券会社の担当者(場立ち)が立ち会い場に立って、手サインで売買処理を行っていました。現在ではすべてコンピュータ処理となりましたが、名残で立ち会いという言葉が使われています。
平日の立ち会いは、以下のように分かれています。
- 前場:午前9時〜午前11時
- 後場:午後0時30分〜午後3時
大発会(だいはっかい)・大納会(だいのうかい)
大発会は、1年で最初に取引が行われる日のことです。祝祭日が重ならなかった場合は1月4日に開催されます。
一方の大納会は、年末の取引最終日のことです。祝祭日が重ならなかった場合は12月30日に開催されます。
立会外取引
立会外取引とは、証券取引所を通じて行われる時間外取引のことです。東証の場合、ToSTNet(トスネット)と呼ばれる電子取引ネットワークシステムを使って、午前8時20分〜午前9時、午前11時〜午後0時30分、午後3時〜午後4時30分の立会時間外にも売買が可能となっています。
機関投資家による大口取引やバスケット取引(15銘柄かつ売買代金1億円以上)などに利用されています。
寄付き
寄付きとは、立ち会いが始まって最初についた値段のことで、寄付き値とも呼ばれます。
大引け(おおびけ)/前引け
大引けとは、取引時間の最後に行われる売買のことを指します。前引けとは、前場の最後の売買のことを指します。
ザラ場
ザラ場とは、寄り付きと引け以外の取引や取引方法のことを指します。
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