証券会社の業務と役割

株式・証券用語解説集 投資家必見情報

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証券会社の業務と役割

自己売買業務

 

自己売買業務とは、証券会社自身の判断や計算により、自己の利益のために有価証券(株式や債券)を売買することで、ディーラー業務とも呼ばれます。

 

金融商品取引法で認められている業務の1つですが、かつて自己売買には厳しい規制がかかっていました。(近年は緩和されています。)

 

また、過度の自己売買を抑えるために、「自己売買基準」が設けられて、手持ち株の保有限度枠が制限されています。

 

 

委託売買業務

 

委託売買業務とは、投資家(顧客)からの注文を受けて、それに従って有価証券を売買することで、ブローカー業務とも呼ばれます。

 

証券会社に取引を取り次いでもらうことで、顧客が委託手数料を払い、これが証券会社の収入源となっています。

 

 

引受け業務

 

引受け業務とは、株式会社が新規に有価証券を発行する場合に、証券会社が発行会社に代わって引き受けて販売する業務のことで、アンダーライティングとも呼ばれます。

 

証券会社は発行企業から手数料を取って、資金調達を行いますが、引受け後に売れ残りがあれば、証券会社が引き取らなければなりません。

 

 

募集・売り出し業務

 

募集・売り出し業務とは、証券会社が発行会社の委託を受け、有価証券の募集および売り出しの取扱いを行う業務のことで、ディストリビューターとも呼ばれます。

 

 

総合証券会社

 

総合証券会社とは、【自己売買業務、委託売買業務、引受け業務、募集・売り出し業務】の4つの業務全てを行うことができる証券会社のことをいいます。

 

証券会社はかつては免許制でしたが、1998年の証券取引法改正によって登録制へと移行されました。

 

 

マーケットメイク制度

 

マーケットメイク制度とは、マーケットメイカーと呼ばれる証券会社が、注文の相手方となって売買が行われる制度のことです。常に売り買いの価格と数量(「売り気配」と「買い気配」)を提示し、投資家からの売買注文には気配値で応じる義務があります。

 

投資家にとって売買がしやすい制度となっており、流動性も高める効果があります。

 

 

マーケットメイク銘柄 【MM銘柄】

 

マーケットメイク銘柄とは、マーケットメイク方式で取引されている銘柄のことをいいます。現在では、ジャスダック証券取引所だけで採用されています。

 

 

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