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株の種類
株式
株式会社における株主としての持ち分(権利)を示すものです。法律上では株主権を指しますが、一般的には、株券そのものを「株式」と呼んでいます。会社を興すためには莫大な資金が必要となりますが、小額の出資を多数の出資者から調達することで可能にしています。
株の起源は、1602年に設立されたオランダの「東インド会社」であるといわれています。投資家を募って、会社の運用に必要な資金をまかなうという方法を採用しました。
額面株式/無額面株式
株券には、「額面株式」と「無額面株式」の2種類があります。
額面株式とは、1株あたりの金額を株券に表示しているものです。額面金額を下回る額で、新株式を発行することはできません。
無額面株式とは、株数だけで金額表示がないものをいいます。「総発行株数の中の○株」というような記載がされています。以前は、ほとんどの株式会社が額面株式を発行していましたが、2001年の商法の改正によって、現在では無額面株式のみが発行されています。
普通株
一般的な株式で、日本企業が発行しているほとんどの株がこの普通株です。株主の権利も限定していない株式です。
優先株式
優先株式とは、利益の配当や残余財産の分配などが、他の種類の株式よりも優先的に受け取ることのできる株式のことです。ただし、一般的には、会社の経営に参加する権利は与えられていません。
「参加的優先株式」と「非参加的優先株式」があり、前者は、配当の際に普通株主配当を受けることができます。後者は、それがありません。
他にも、「累積的優先株式」と「非累積的優先株式」という区分もあります。前者は、ある年度の配当金の不足により、優先配当を受けられなかった場合、次年度以降不足分が利益の中から支払われるというものです。後者は、このような繰り越しはありません。
後配(こうはい)株式/劣後(れつご)株式
主に会社の発起人に対して発行される株式で、配当を受ける権利や残余財産の分配などの順位が普通株よりも後になります。
無議決権株式
株主総会において、議決権がない株式のことをいいます。投資のみに興味があり、会社の経営に入り込まない株主が利用します。ただし、発行済株式総数の3分の1以内の発行に限られています。
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