スポンサード リンク


不動産などの財産の分け方

財産分与の対象となる共有財産において、現金や預貯金はその金額で価値がすぐ分かります。しかし、なかには一目で価値が分からないものも存在します。

 

不動産、家財道具、自家用車などの財産は分割することができませんし、どちらがもらえばよいかを決めるのが難しい財産もあります。

 

財産分与の具体的な方法については、とくに法律上の決まりごとはありません。夫婦の話し合いでお互いが合意できれば、その方法で財産分与を進めていくことになります。

 

現物で分ける場合

自家用車、不動産などの所有者や名義の変更が必要になる財産を分ける場合は、名義の確認をよく行っておきましょう。

 

とくに、ローンが残っている財産を受け取る場合は注意が必要です。債権者との話し合いもしなければならなくなります。

 

現金で分ける場合

すぐに現金化できる財産の場合、できるだけ一括払いにすべきです。分割払いの場合、離婚後に支払いが滞るケースもあるため、トラブルになる可能性があります。

 

どうしても分割払いにしなければならない場合は、頭金の支払額を多めにする、支払期間を短くする、離婚協議書・公正証書などの書面にしておく、などの方法がお勧めです。

 

財産の価値を評価する方法

 

うまく分けられない財産がある場合、個々の財産の価値をお金に換算する必要があります。評価価格を算出したら、お互いが納得できる分け方を考えていきましょう。

 

なお、不動産などは時期によっても価格が大きく変動する財産であるため、その財産を評価する時期も大きな問題となります。

 

不動産
  • 不動産鑑定士に依頼する
  • 路線価、公示価格、購入時の価格などを目安にする
  • 不動産会社に問い合わせてみる
家財道具・自家用車など
  • 購入時の価格を目安にする
  • 中古価格を目安にする
退職金・年金
  • 全体の勤続期間のうちの婚姻期間が占める割合を元に算出する
配偶者の経営する会社名義の財産
  • 配偶者のもつ会社の株をお金に換算する
第三者名義・法人名義の財産
  • 家業で得た家族全体の共有財産から、夫婦の共有財産分を割り出す

 

財産の評価時期の基準
  • 離婚が成立したときの評価価格とする
  • すでに別居している場合、別居当時の評価価格とする

 

スポンサードリンク
TOPへ