GNP・GDPの違いと日銀短観

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GNPとGDPの違い

GDP(国内総生産)

 

GDP(Gross Domestic Product)とは、一定期間に国内で生み出された付加価値の合計を指し、国全体の経済活動を表します。GDPの発表は、内閣府から四半期、一年、年度ごとに行われています。景気の動向を知るための重要な指標とされています。

 

分配面から見た国内総生産

  • 国内総生産=雇用者報酬+(営業余剰・混合所得)+固定資本減耗+(生産・輸入品に課される税-補助金)

支出面から見た国内総生産

  • 国内総支出生産=民間消費+投資+政府支出+財貨

 

名目値と実質値

 

国内総生産は、名目国内総生産(名目GDP)と実質国内総生産(実質GDP)とに分けられます。名目GDPは、推計時の時価の金額をそのまま表示したものになります。実質GDPは、名目GDPから物価変動の影響を除いたものになります。基準とする年の価格水準で推計して表示します。

 

景気の判断は、実質GDPをもとにした「実質経済成長率」によって行われています。

 

GNP(国民総生産)

 

GNP(Gross National Product)とは、ある一定期間にある国民によって新しく生み出された利益の合計を指します。

 

かつては国の経済規模をはかるためによく利用されていましたが、日本では1993年から国内総生産(GDP)が使われるようになってから、あまり使われなくなった指標です。

 

GNPとGDPの違い

 

かつてはGNP(国民総生産)が経済指標として重視されていました。しかしGNPは「海外の日本企業が得た所得」を含んでおり、一方で「日本国内の海外企業が得た所得」を含んでいない数値であるという理由から、日本企業が日本で生産した価値をより正確に示し、国内経済の実態を表しているGDPの方が用いられるようになっています。

 

日銀短観

 

日銀短観とは、日本銀行が四半期に一度発表している経済指標を指します。正式な名称は「主要企業短期経済観測調査」といいます。

 

企業に対するアンケート調査は2、5、8、11月に行われており、大企業を中心に行う主要企業調査と、中小企業を加えて行う全国企業調査があります。

 

多くの経済指標がありますが、日銀短観はサンプル数が多く回収率も高いために、景気動向を占う上での最も重要なものと考えられています。株式市場においても影響力が高いため、投資をする際の判断材料にもなっています。

 

 

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