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EVAや格付けとは
EVA
EVA(Economic Value Added)とは、企業が資本を使って生み出した経済的価値を示す指標のひとつであり、アメリカのコンサルティング会社スターン・スチュワート社が商標登録しています。
EVAの特徴は、株主が投下した資本に求められる期待収益率を、資本コストとして人件費などと同じように扱っている点です。数値がプラスになると、企業は価値を生み出したと判断されます。
また、EVAを採用している会社は、市場で高く評価される傾向があります。
EVAの計算式
EVA=税引後営業利益−資本コスト
税引後営業利益とは、営業利益に貸倒引当金などの非資金的項目の増加額などを加えたものから税金の支払額を差し引いたものです。資本コストとは、負債コストと株主の期待収益の合計です。
負債コスト=有利子負債の金額×負債の利子率、株主の期待収益=株主資本の金額×期待収益率
格付け
格付けとは、会社が発行する債券の元本や利払いに関する安全性、確実性を評価してランク付けを行うことをいいます。格付け機関として有名なものは、スタンダード&プアーズ(S&P)、ムーディーズ、フィッチIBCAなどがあります。日本では、日本格付研究所や格付投資情報センターなどがあります。
格付けランクの例
- AAA 債務履行の確実性は最も高い
- AA 債務履行の確実性は極めて高い
- A 債務履行の確実性は高い
- BBB 債務履行の確実性は十分である
- BB 債務履行の確実性は当面問題ない
- B 債務履行の確実性に問題がある
- CCC 債務不履行の可能性が大きい
- CC 債務不履行の可能性が極めて高い
- C 債務不履行かその懸念が極めて高い
EBITDA(イービットディーエー)
EBITDAとは、財務分析上の指標の1つで、税引前利益に、特別損益、支払利息、減価償却費を加えた値です。
EBITDA = 税引前利益 + 特別損益 + 支払利息 + 減価償却費
かつては、海外と日本とでは、税制の違いや会計基準の差があったため、投資価値を比較することはできませんでした。しかし、EBITDAの概念の導入で、税制や会計基準の違いに影響を受けることなく、国際的な投資価値の比較が可能となりました。
一方で、EBITDAには、過剰な設備投資やM&Aによって生じた損失をマイナス要因として取り込むことができないという欠点も指摘されています。
イールド・スプレッド
イールド・スプレッドとは、株式と債券の相対的な投資価値を見るための指標です。長期国債利回りから株式益利回りを差し引いて求めることができます。株式益利回りとは、1株当たり利益を株価で割ったものです。
イールド・スプレッドを過去の平均と比較することにより、投資機会の判断に利用することができます。イールド・スプレッドが大きくなると、株式への投資意欲が落ちていることを意味し、債券が割安となるため、債券への投資が有利となります。
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