株主資本(自己資本)に関する用語

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株主資本(自己資本)に関する用語

株主資本比率

 

株主資本比率とは、総資産に対する株主資本の割合のことをいいます。

  • 株主資本比率=株主資本(純資産)÷総資産×100

 

一般に、株主資本比率が高いほど負債が少ないことを示しており、企業の安定性があると評価されます。

 

かつては自己資本比率と呼ばれることが多かったのですが、これは銀行などの外部から調達する資金を外部資金(他人資本)と呼び、株主からの増資払込金や調達した資金を自己資本と呼んできたことに由来しているためです。

 

 

株主資本利益率

 

株主資本利益率(ROE)とは、企業の収益性分析で使われる財務指標の1つで、株主資本に対する当期純利益の比率のことをいいます。

 

株主資本利益率は、株主が出資した資金がどの程度の利益を上げているかを示す数値であり、株主資本が有効に活用されているかどうかを知るための指標にもなります。

 

  • 自己資本利益率(ROE) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

または

  • 自己資本利益率(ROE) = 一株当たり当期純利益(EPS) ÷ 一株当たり純資産額(BPS)

 

自己資本規制

 

企業の総資本は「自己資本」と「他人資本」に分けられますが、自己資本比率は総資本に対する自己資本の割合を示しています。自己資本比率が高いほど借入金や社債などの他人資本が少なく、企業の安定性が高いと判断できます。

 

そして、証券会社に対しては、金融不安をぬぐい経営の安定化を図るために、金融庁から厳しい自己資本規制が設けられています。

 

これは一定の資本確保を義務付けるというもので、自己資本規制比率が120%以下になった証券会社に対しては、業務の一部または全部を停止させるという措置がとられます。証券会社は、毎月自己資本規制比率を金融庁に届け出る義務があります。

 

 

損益分岐点

 

損益分岐点とは、利益と損失が発生する分かれ目となる売上高を指します。売上高と総費用が同じならば損益は発生しないことになります。

 

また、損益分岐点の売り上げが、実際の売上高に対して何%に当たるかを示した比率を「損益分岐点比率」といい、低いほど企業の採算性が高いとみることができます。

 

 

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