会社の経営状態を表すもの

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会社の経営状態を表すもの

株式投資,証券用語,相場,金融商品

 

資本金

 

資本金とは、企業が発行した株式と引き換えに株主が出資した額のことであり、株式会社が業務を行うための資金となります。資本金が多いほど、それだけ業務に使えるお金がたくさんあるということになり、大きな会社であるといえます。

 

なお、資本金に組み入れなかった額は、株式払込余剰金になります。

 

かつては、株式会社を作るには1000万円が必要でしたが(最低資本金)、2006年に施工された会社法によって、出資額の規制がなくなりました。

 

そのため、現在ではより会社を設立しやすくなり、資本金1円からでもビジネスをはじめることができます。

 

会社法では、「資本金5億円以上か負債総額が200億円以上の会社」を大会社と呼びます。

 

 

営業利益

 

営業利益とは、売上高から売上原価と販売費・一般管理費を差し引いて計算される利益のことをいいます。マイナスになった場合は、営業損失になります。

 

営業利益の計算式
営業利益=売上高−(売上原価+販売費及び一般管理費)

 

販売費・一般管理費とは、本業に必要な費用のうち、給料、福利厚生費、広告宣伝費、事務経費などのことをいいます。

 

 

経常利益

 

経常利益とは、会社の決算書類で発表される利益の1つで、経営力を見るための指標にもなっています。営業利益から営業外利益を加えて営業外費用を差し引くことによって算出されます。

 

経常利益の計算式
売上高−(売上原価+販売費及び一般管理費)+営業外利益−営業外費用

 

営業外とは、本来の営業とは関係のないところで生じるもので、株式や預金で得られる収入や、借入金の支払利息などがあります。

 

経常利益は今後の企業の動向を判断するための重要な投資材料になり、ライバル会社との利益比較によく使われています。

 

 

当期純利益

 

当期純利益とは、経常利益に特別利益を加えて特別損失を差し引いた「税引前当期純利益」から、さらに税額を差し引いて計算される利益のことをいいます。マイナスの場合は、当期純損失になります。

 

当期純利益の計算式
税引前当期純利益−法人税、住民税、事業税

 

特別利益、特別損失とは、一時的に生じた利益や損失のことで、固定資産の売却による利益や、火災・水害による建物の破損といった損失などがあります。

 

当期純利益は最終利益ともいい、会社の損益計算は当期純利益を算出して終了します。

 

 

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