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敵対的買収とM&A
敵対的買収(敵対的TOB)
敵対的買収とは、買収する会社の経営者に同意を得ることなく、一方的に買収を行うことを指します。TOBによって買収が行われることが多くあります。買収を仕掛けられた経営陣は、買収防衛策を講じる場合が多く、株主に対しても買収の提案に応じないように呼びかけるなどの対抗をしていきます。
なお、敵対的とは経営者にとって敵対的であるという意味であり、その他の株主や投資家、会社の従業員などにとって不利益があることを意味しているものではありません。買収によって経営陣が入れ替わることにより、企業がより成長する見込みが高まることも考えられます。
日本での敵対的買収の例
- ミネベア vs. 三協精機(1984〜1988年)
- 村上ファンド vs. 昭栄(2000年)
- スティール・パートナーズ vs. ユシロ化学工業(2003年)
- スティール・パートナーズ vs. ソトー(2003年)
- 夢真ホールディングス vs. 日本技術開発(2005年)
- ライブドア vs. ニッポン放送(2005年)
- 楽天 vs. 東京放送(2005年)
- 村上ファンド vs. 阪神電気鉄道(2005年)
- ドン・キホーテ vs. オリジン東秀(2006年)
- 王子製紙 vs. 北越製紙(2006年)
- スティール・パートナーズ vs. 明星食品(2006年)
プロキシーファイト
プロキシーファイト(Proxy Fight)とは、株主が株主総会において、会社提案と異なる株主提案を可決されるため、会社の経営陣と議決権の獲得を争うことを指します。
プロキシーファイトが成功すれば、投入した資金以上の議決権を確保することができるようになります。
グリーンメーラー
グリーンメーラーとは、買収対象の企業の株を買い集め、高値での引き取りを要求する投機的な投資家のことを指します。ドル紙幣の色である緑色と、脅迫状を意味するブラックメールを合わせて作られた造語です。
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