M&Aのさまざまな手法

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M&Aのさまざまな手法

MBO

 

MBO(Management Buyout)とは、マネジメント・バイアウトの略であり、経営陣による買収のことを指します。自社の子会社を買収して独立させるもので、事業の再編などを行う際に使われます。また、オーナー経営者が経営の幹部に事業を譲渡する場合や、破綻した企業の中で将来有望な事業を残したい場合などに用いられます。

 

なお、従業員が株式を譲り受けるような場合をEBO(Employee Buyout)、経営陣と従業員が共同で株式を譲り受ける場合をMEBO(Management and Employee Buyout)をいいます。

 

LBO

 

LBO(Leveraged Buyout)とは、レバレッジド・バイアウトの略であり、買収先の企業の資産やキャッシュフローを担保に資金を調達し、少ない資本で行う買収方法です。

 

LBOは自己資金を増やすと採算が取れなくなる可能性があり、買収後に予想した利益が出なかった場合、大きな損失を生むことも考えられます。したがって、LBOのターゲットとなる会社には、業績が安定しており株価が低く、買収額を抑えることができるものが選ばれます。

 

公開買付制度(TOB)

 

公開買付とは、会社の経営権を獲得することを目的に、不特定多数の株主に対して株式市場外で株式の買付けを行うことを指します。M&Aの手段としても利用されています。

 

三角合併

 

三角合併とは、会社を吸収合併する際、吸収される会社の株主に対して、親会社の株式を交付する方法を指します。三角合併を用いることで、2007年5月から外国企業が日本企業に対してM&Aを行うことができるようになりました。(日本版三角合併の解禁)

 

三角合併の第一号には、アメリカシティグループによる日興コーディアルグループの買収があります。

 

株式交換

 

株式交換とは、自社の発行する株式と、他社の株主が所有している株式を交換することを指します。買収資金が少ない場合に、現金のかわりに自社株を使って他社を買収する方法などがあります。

 

第三者割当増資

 

第三者割当増資とは、特定の第三者に対して「新株引受権」を与えたうえで新株を発行し、新株を引き受けてもらうことを指します。金融機関や取引先に新株引受権を与えて、自社株を所有してもらうことで関係を強化することができます。

 

 

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