会計・税務に関するリスク

会計・税務に関するリスク

個人・法人に関係なく、不動産から収益を得られれば課税所得となります。法人の場合は、企業として適切な会計処理をしなければなりません。不動産投資の際には、企業会計や税務会計に関して、気をつけるべき点が存在します。

 

 

現在主流となっているキャッシュフロー分析では、企業会計の損益計算の際には、費用となる減価償却費や取得時のコストの繰り延べ償却などが考慮されません。よって、キャッシュフロー上は黒字で安定していても、損益計算上は不動産を処分するまで赤字続きということも考えられるので注意が必要です。

 

 

法人の場合は、物件の取得時に、キャッシュフローが会計上(損益計算上)どのような扱いになるのかを確認しておくようにしましょう。

 

 

税務会計に関しては、課税対象についてとくに注意をしなければなりません。最近では、SPCを利用した投資ストラクチャーが用いられることが多くなっています。SPCが税務上きちんとした導管体(課税対象とならないような単なる器としての機能)として認められていないと、SPCでも課税されて、投資家が受け取る利益配分も課税対象となり、二重課税されるリスクがあります。

 

 

この二重課税の回避を確実にするためには、税理士の確認を取って慎重に進めていきます。ただし、不動産の税金によるリスクにも解説している通り、税制は頻繁に改正されて、法律関係が複雑になることがよくあります。

 

 

投資の実行の際には、どのような税制が適用されるのかを専門家に相談しながら、最新の情報を得ていかなければなりません。

 

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