信用取引に必要な担保

信用取引に必要な担保

現金や株券が担保となる

 

信用取引では、お金を清算するまでの間、買う代金や売る株券を一時的に借りることになります。この際には、「担保」が必要となります。

 

 

この担保のことを「委託保証金」といい、この金額によって取引できる範囲が決まってきます。

 

 

委託保証金にできるのは、まずは現金があります。具体的には、証券会社の口座にあるお金を、信用取引専用の口座に振り替えるようなかたちになります。

 

 

また、証券会社に保護預かりしている株式なども、委託保証金に代用することも可能です。これをとくに「代用有価証券」と呼びます。

 

 

必要な担保の額は最低30万円

 

取引を始めるために必要な委託保証金の額は、それぞれの証券会社が決めています。ネット取引の多くは、その最低額を、法律で定められている最低水準の「30万円」としています。

 

 

ただし、「現金が最低30万円必要」としている証券会社もあれば、「株券の評価額を含めた委託保証金額が30万円以上でよい」とする証券会社もあります。

 

 

委託保証金の金額(担保の評価額)は、1.現金そのままの金額、2.株式は時価の8割 として合計されます。

 

 

例えば、現金200万円と株価が1000円の株2000株がある場合は、200万円+(1000円×2000株)×80%=360万円 となり、これが委託保証金の評価額になります。

 

 

なお、株式の評価額は、ジャスダック銘柄や東証マザーズ銘柄などでは低く設定する証券会社もあります。

 

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