チャートで株価を観察しましょう

チャートで銘柄を分析する

数多くの銘柄の中から自分が買いたい銘柄を選ぶわけですが、株価が上がりそうな銘柄はチャートを見て確認することができます。チャートとは、株価の動きを折れ線グラフで表したものです。チャートは、株価の値動きを白黒の長方形で表した「ローソク足」、株の売買高を表す「出来高」、ある期間の株価の終値の平均を線にした「(長期・短期)移動平均線」からなっています。

 

出来高とは一定の期間に売買された株の数で、多ければ多いほど取引が行われていることが分かるようになっています。移動平均線の期間には、13週、26週、52週などがあり証券会社などによって違いがあります。

 

チャートの確認は、その銘柄の今後の株価の推移を判断する有効な手段になります。買い時や売り時のタイミングをはかるためにも役に立ちます。このようなチャートを使った分析をテクニカル分析とも呼びます。

 

一方、長期的な投資にはファンダメンタルズ分析という方法もあります。これは、企業の決算報告書、財務状態、IR情報などから今後の予測を立てる手法です。投資に慣れてくると、後々このような分析をすることになります。

チャートのパターンを見極める

チャートのしくみを理解することができれば、次はチャートのローソク足から株を買うタイミングを分析してみましょう。チャートのパターン別に買い時を知ることができます。

 

 

まず、株価が下落して低い状態でずっと推移している場合は、これから株価が上昇する見込みがあります。よってこのときは買い時といえます。また、株価が上昇しており、一定の価格で小幅に上下している場合は、これよりもさらに上昇する可能性があります。これも株を買う良いタイミングであると判断できます。

 

 

逆に、株を買うのを控えたり、しばらく様子を見るパターンとしては、ある価格帯を往復したあとに、株価が急に落ちている場合は注意が必要です。どこまで株価が落ちるのか終値が分からないので、株を買うのは止めておいたほうが無難です。

 

もう1つの様子見のパターンとしては、株価が現在急上昇している最中です。初心者としては、株価が上昇しているときは買いたくなるかもしれませんが、株価がピークを迎えてしまいそこから急落する危険性も秘めています。この場合はかなり予測が困難となりますが、ひとまずは買うのを控えてみましょう。

 

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