建物の価値が下落する要因

建物の価値が下落する要因

債券やお金の場合、そのものが古くなったりして価値が下がることはありません。とくに管理方法を考えなくても、価値自体はずっと変化していきません。

 

しかし、不動産投資の場合、建物は月日が経つごとに老朽化していきます。管理の状態によっては、予想以上の速さで陳腐化していくこともあります。

 

手入れをしないままでいると、その価値は下がってしまい、手入れをしていても管理者の能力の違いによっても価値に差が出てきます。不動産投資ではビルの運営管理を適切に行っておくことが必要となります。

 

 

大きな3つの減価要因

 

土地と建物が一体となった不動産(複合不動産)の価格は、通常は積算価格収益価格を基にして評価されます。

 

このうちの積算価格は、再調達減価(対象となる建物を新たに建てたらいくらの費用がかかるか)から減価修正(機能劣化などによる価格の下落部分)を差し引くことによって求められます。減価修正には次の3つを勘案していきます。

 

  • 物理的減価

建物を使用することによって破損したり、火災・地震などの損傷、老朽化などによって生じる減価

 

  • 機能的減価

設計の不良や設備の不足がみられたり、建物が有効利用されていなかったり、型式が旧式化することによって生じる減価

 

  • 経済的減価

周辺の環境とミスマッチした建物であったり、近隣地域が衰退することによる市場減退などによって生じる減価

 

 

建物の価格は、以上の3つの減価要因によって下落していくので、運用中は減価要因を軽減させる手段を講じる必要があります。

 

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