騰落レシオ(25日)とは
信用評価損益率ともう一つ、全体相場の動向を読む有効な指標が「騰落レシオ(25日)」です。非常に参考になる指標なので、中身を知っておくとよいでしょう。
騰落レシオ(25日)とは
- 25日間の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って%表示したもの
- 株式市場の銘柄物色の広がりから、相場の過熱感を見る指標
- 70%近くだと「売られ過ぎ」、120%近くだと「過熱感あり」の状態となる
騰落レシオ(25日)は、過去25日間の値上がり銘柄数の合計を値下がり銘柄の合計で割った比率を折れ線グラフで表して、日経平均株価のチャートと対比していきます。
25日間の値上がり株数と値下がり株数が同数の場合には、騰落レシオ(25日)は100%となり、市場が横ばいで方向感を見失っています。
騰落レシオ(25日)の水準は、だいたい70%〜120%を推移しています。25日間のなかで全面高が何日かあり、値上がり銘柄数が多い日が続けば120%近くまで上昇していきます。これは市場がかなり過熱した状況であり、株価が天井をつけると予想されます。
一方、騰落レシオ(25日)が70%近くまでくると「売られ過ぎ」と判断することができ、その後の株価が底値をつけるケースが多くなります。
また、数年に一度の割合で、150%超えや60%割れという稀なケースもあります。150%であれば警戒水域、60%であれば大きな買いのチャンスとなる可能性が高くなります。
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