信用評価損益率とは
信用取引における投資は、タイミングよくできるだけ効率的に行う必要があります。そのためには、全体相場のトレンドを見極めなければなりません。
その際に、有効な指標となるのが「信用評価損益率」です。
信用評価損益率とは
- 信用取引をしている人が平均でどれくらいの損益を抱えているかを集計したデータ
- 日経新聞の木曜日朝刊のマーケット総合欄に掲載
- 通常は0%〜-20%の範囲で動く
- 0%近くは日経平均の天井サイン、-20%近くは底値サイン
信用評価損益率は、通常-20%〜0%の間で動いています。-20%近くの水準になれば「売られ過ぎ」、0%近くの水準になれば「買われ過ぎ」のサインとなります。
日経平均と信用評価損益率の関係については、必ずしも株価と指標の天底は一致するわけではありませんが、おおむね全体相場の動向と似たようなものになっています。
初心者の方は、まず「信用評価損益率が0%の状況から急落しているならば、警戒のサインになる」ということだけでも頭に入れておくとよいでしょう。
なお、似たような名前の指標として「信用評価損率」というデータもありますが、これは評価損益率とは±を逆にしただけのものとなっています。間違えないように注意しましょう。
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