信用取引規制措置による売買の制限

信用取引規制

信用による売買が活発になると規制がかかる

 

信用取引を行う上でまず注意したいのが、「信用取引規制」についての情報です。信用取引は、自分の持っている資金を超えた額で売買することができますが、相場が過熱してくるとレバレッジ効果を期待して株を買う人が増えてきます。

 

一方で、行き過ぎだと考えて信用売りをしてくる投資家も増えてきます。すると、信用取引を使った売買の影響で、値動きが乱高下してしまいます。このように投機化した動きをし始めた場合に、取引所や証券会社は沈静化するための措置をとっているのです。

 

信用取引規制の種類

 

信用取引規制にはいくつかの段階があります。

 

日々公表銘柄の指定

 

取引所が行う一番軽い規制措置です。信用取引による売買が過熱することを未然に防ぐために、指定した銘柄について、通常週一度の信用残高の発表を毎日行います。

 

注意喚起銘柄に指定

 

証券金融会社が行う一番軽い規制措置です。貸借取引による売買が過熱することを未然に防ぐために、貸株利用に関する注意喚起を行います。

 

増担保規制

 

取引所が行う厳しい規制措置です。通常30%である委託保証金率を、50%や60%などに引き上げます。1000万円の株を信用取引するために必要な委託保証金が、従来の30万円から50万円、60万円に引き上げられます。

 

貸借取引申込みの制限または停止

 

証券金融会社が行う厳しい規制措置です。制度信用取引の新規売り、制度信用取引の買い方の現引きが制限または停止させられます。

 

以上のような制限措置の他にも、証券会社ごとに独自に信用取引の売買を制限したり停止する場合もあります。

 

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