M&A
M&Aとは、企業の合併および買収のことを指します。合併(Mergers)と買収(Acquisitions)の頭文字をとった言葉です。広義には支配権の移転をともなわない包括的な業務提携も含まれます。
動機・目的
M&Aの目的は、
- 自社にない経営資源を取得する
- 複数事業間の相乗効果を上げる
- 事業リスクの分散
といったものがあげられます。また、日本の大企業のM&Aの動機としては、
- 国際競争力をつける
- 国内市場の競争力強化
- 破綻企業の再生
の3つがあげられています。
近年のM&Aでは、技術やノウハウをすぐに手に入れられるという点が重要視される傾向にあります。
M&Aの具体的な方法
- 新株を引き受ける方法
- 株式公開買付(TOB)により株式を取得する方法
- 株式交換により企業を傘下におく方法
- 合併により目的の企業と合体する方法 など
たびたび起こる問題
M&Aは欧米の企業では盛んに行われている方法です。しかし、期待された効果が得られない場合も多く、統合による混乱や摩擦が生じてしまうこともしばしばあります。
日本でも敵対的買収がなされた例もいくつかあります。敵対的買収とは、対象となる会社の経営者に対して友好的でない買収をいいます。
M&Aを成功させるか否かは、経営戦略としてM&Aを選択する必要性を明確にし、交渉の段階からM&A実施後の統合をスムーズに運べるように検討をしていくことです。