企業理念
企業理念とは、経営者の経営哲学、企業経営や組織の基本的考え方を表したものになります。社員一人一人の業務に浸透させることが重要です。
企業理念は、経営理念とほぼ同じような意味で用いられています。英語では「コーポレート・フィロソフィー」と呼ばれており、経営層が持つ経営哲学や価値観をまとめたもので、業務判断にも使われます。
どのような経営を行っていくか
企業理念を明確に示すことにより、「企業がどのような目的で、どのような経営をしていくのか」が規定されることになります。
企業理念には、企業の社員に対して、どのような姿勢や考え方に基づいて業務を行っていくべきかを認識させる対内的な側面と、株主、顧客、取引先などに対して、他の会社とは異なる独自の存在目的を提示するという対外的な側面があります。
企業理念の多くは、抽象的で観念的な表現を用いているため、やや分かりにくい部分があり、社員の業務に対する判断基準の拠りどころとして、十分に機能しなくなるという問題も生じています。そのために、企業理念は分かりやすく親しみやすい言葉で表現することが求められています。
社員に浸透させるには
企業理念は、経営層だけでなく、多くの社員にも浸透させていかなければなりません。単に文章で示すだけでは、業務の拠りどころとして機能させることはできません。そこで、以下の3つがポイントとして挙げられます。
- 経営層と社員でコミュニケーションをとる機会を増やす
- 企業理念を理解させるための教育や話し合いをする場を設ける
- 企業理念に基づく行動目標を社員自身に設定させる