株を買ったら株主になれるの?

株主のメリットとは?

新聞やニュースなどでたびたび「株主」という言葉が登場してきます。株主になればどのようなメリットがあるのでしょうか?

まずは株主優待がもらえるという権利です。株主優待とは、株をもっている会社の商品やサービスが受け取れる特典です。東証に上場している企業の2割で実施されており、人気の高い特典になっています。株主優待には税金がかからないというメリットもあるので、好きな会社の株主優待を狙って投資をするのもいいでしょう。

次は、株主は株主総会に出席できるという権利です。株主総会では、会社のサービスや商品などを提供されることがあります。また会社の運営方針に対して自分が発言できるという権利もあります。

そして、出資している額に応じて、配当が受けられるという権利があります。配当とは、企業の利益の一部を株主に還元するものです。預貯金の利息のようなものと考えればいいでしょう。3%以上の高利率の企業もかなり存在するので、預貯金よりはるかに効率がいいです。

配当が支払われるのは年に1、2回ほどで、会社のなかには無配当にしているところもあります。増配や減配になることもあります。株を購入する前には、配当の有無についても調べておきましょう。

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株主の権利を得られるには?

株を買って「さあ私も今日から会社の株主だ!」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、単に株を買っただけでは株主の権利は発生しません。ではどうすれば株主になれるのかというと、株主名簿というものに記載されることが必要なのです。

 

株主名簿の更新は、ふつうは中間決算日と決算日の年2回行われ、このときに株を保有していないと株主の権利は得られません。株主の権利が得られないので、当然、株主優待や配当を得られる権利、株主総会に参加できる権利も発生しません。

 

また、「権利付き最終売買日」という決まりもあり、これは決算日の5営業日前までに株を購入しないと株主になる権利が発生しないというものです。株を買う際はこの権利付き最終売買日には注意しましょう。

 

そして、権利付き最終売買日が近づくにつれ、他の投資家も配当や株主優待のメリットを狙って株を買い占めるために、株価が上がる傾向にあります。売買のタイミングを計るのが難しいときなので、慎重に株を選びましょう。

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