最大のメリットは手数料の安さ
オンライントレードの最大のメリットといえば、投資にかかる費用(手数料)が安いことが挙げられます。いくら株で儲けが出ても、手数料や口座の管理費用にお金を掛けすぎてしまうと損をしてしまいます。投資にかかるコストは思わぬところで膨れ上がったりするので、注意をしておきたいものです。
ネット証券では、人件費や店舗を維持管理するための費用がかからないので、その分の手数料を安く抑えることができます。
口座管理料が無料の証券会社もかなりあるので、ネット株初心者にもうれしいポイントです。
また、ネット証券会社の中には思わぬサービスを提供している会社もあります。例えば、SBI証券の「スタンダードプラン1注文の約定代金20万まで手数料2500円」や、松井証券の「1日の約定代金が10万円以下のときは手数料無料」などといった具合です。他にもこのようなサービスを実施しているネット証券会社も多数あるので、いろいろ比較してみるといいですね。
ネット証券会社別の手数料の例
証券会社名・年間口座管理料・コールセンターでの注文・定額制・約定制
- 野村證券・無料・1911円・−・1365円
- 楽天証券・無料・3622円・450円・472円
- SBI証券・無料・2100円・0円(10万円以下)・200円
- 松井証券・無料・約定代金×1.05%・0円(10万円以下)・−
- 大和証券・3150円・1837円・3150円・1050円
24時間いつでも取引が可能なのもメリット
従来の株の注文は、直接証券会社に足を運ぶか、そのつど電話で連絡をする必要がありました。これにより初心者の方は、株に非常にとっつきにくく、敷居が高いと思っている人も多かったことでしょう。
しかし、オンライントレードならわざわざ店舗まで行く必要がなく、自宅からパソコンの画面で注文をするだけで取引ができてしまいます。人目を気にする必要もありませんし、わずらわしいセールスに合うこともなくなります。
しかも、時間に縛られることなくいつでも注文を出せるというのが素晴らしいところです。ふつうの人ならば、日中は働いている時間は注文を出すことはできませんが、ネットならば24時間受け付けてくれ、株式市場が開くと、自動で取引が行われます。
小型のノートパソコンを常備していれば、ネット接続できる外部からいつでも取引状況を確認することもできます。時間を気にしないで、自分のペースで取引が行えるので、入門者の方でも比較的気楽に株の売買をすることができるのが特長です。
パソコン関係のトラブルに注意
ここからは、オンライントレードのデメリットをいくつか紹介していきたいと思います。
当たり前ですが、オンライントレードはパソコンの画面上で行うので、パソコンが扱えないと取引をすることができません。そして、パソコンの操作ミスや入力ミスには気をつける必要があります。
特に、売買注文の際は、株の単位を間違えるととんでもないような金額になってしまう場合もあります。他人の責任ではなく、すべて自分の責任になってしまうので注意しましょう。
そして、パソコンが起動しなくなったり、インターネットの通信障害などが発生すると、いっさいの取引が不可能になります。こちら側に問題が起きなくても、証券会社側のサーバーのシステムにトラブルが発生することも考えられ、実際に起こった事例があります。
ネットで取引ができなくなっても、電話やファックスで対応してくれる証券会社がほとんどですが、このようなトラブルに遭遇したときには、慌てないことを心がけましょう。
担当者のアドバイスを受けにくい
オンライントレードのもう1つのデメリットが、生身の人間から直接のアドバイスを受けられないという点です。いままでなら証券会社の店頭で株の注文をしていたので、分からないことがあれば担当者に直に質問することができました。
しかし、ネットで注文するようになると、電話やメール以外では株の相談をすることができません。銘柄の選び方や、売買のタイミングの計り方など、株の初心者の人には分からないことも多いですが、やはり投資の知識は自分で身に付けていく必要があります。コールセンターでも相談できますが、やはり直接サポートしてもらったほうが分かりやすいのではないでしょうか。
ただ、株式投資に関しては、基本的にはすべて自分の責任で行っていくものです。企業の業績や株価の変動、市場のニュースなどの情報収集や分析は、インターネットがつながっていれば自分で調べられます。
テレビのニュースや新聞、書籍を利用しても十分足ります。よって、直接のサポートが受けられないことは、厳密にはデメリットではありません。株の取引は、人に頼らず自分でやっていくものと考えていくようにしましょう。
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