欠陥・瑕疵に関するリスクと対応策

欠陥・瑕疵に関するリスクと対応策エントリー一覧

特有の物的リスクとエンジニアリング・レポート

不動産には物的な瑕疵(欠陥)が潜んでいる可能性があるというのも、大きなリスクの1つとなっています。例えば、それまで積極的に使われていた建築資材のアスベストが突然使用禁止となったり、購入した物件の耐震強度が基準を満たしていなかったなどの重大な瑕疵がある可能性があります。他の投資資産、例えば、債権を購入...

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アスベストによる環境リスク

アスベストの特性と危険性アスベストは「石綿」とも呼ばれる天然の鉱物繊維であり、価格が安く、建材として優れた特性を備えていることから、広く建物に使用されてきました。しかし、2005年にアスベスト工場での健康被害が公表されたことをきっかけにして、アスベストの危険性が一気に社会に認識されるようになりました...

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PCB(ポリ塩化ビフェニル)による環境リスク

PCB(ポリ塩化ビフェニル)の特性と危険性PCB(ポリ塩化ビフェニル)は、絶縁性や不燃性に優れた効果を持っている物質で、電気機器の内部絶縁油や感圧複写紙、塗料など幅広い用途に使われてきました。また、古い建築物では屋上の高圧受電設備にPCB製品が使われていたり、PCB廃棄物が保管されている場合もありま...

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土壌汚染によるリスク

土壌汚染対策法を知る有害物資に汚染された土壌は、その影響が人の健康や生活環境、周辺の生態系にまで及ぶ可能性があります。とくに保有している不動産に土壌汚染が見つかった場合、浄化対策の費用の発生のみならず、風評被害による価値下落で多大な経済的損失を被るおそれがあります。まず知っておくべきことは、2003...

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耐震性によるリスク

建物は、地震に対しても安全でなければなりません。地震の多い日本では、建物の耐震強度が低い場合、さまざまなリスクが発生するおそれがあります。不動産投資における耐震性のリスク物的損害の修復・建て替え費用の負担建て替えなどによる操業停止・収益機会の逸失資産価値の低下人的・物的被害の損害賠償 など「新耐震」...

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地震による損失額を示すPML

エンジニアリング・レポートでは、建物の耐震性については、地震PMLという指標を用いて評価していきます。これは、地震による予想最大損失率(PML = Probable Maximum Loss)のことであり、その建物が予想される最大規模の地震によって被害を受けたとき、被災前の状態に復旧するための補修工...

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違法建築物のリスク

不動産を取得する際は、その建築物が建築基準法や消防法などの不動産関連法規に違反していないか、事前に調べておく必要があります。違法建築物を取得してしまった場合、それを是正するための費用負担の発生、売却価格の低下というリスクが生じます。その部分をテナントに貸している場合では、是正する期間の休業も補償しな...

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既存不適格建築物とは何か

既存不適格建築物とは、当初は建築基準法で適法となっていましたが、法改正などで現行法の基準に則さなくなった建物のことを指します。このような場合、当初の建築行為について、さかのぼって法令違反を問われることはありません。すぐに是正する必要もありません。(これを「不遡及の原則」といいます。)一方の違法建築物...

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